トロロッソ・ホンダに緊急指令
「10日間で不安定の原因を解析せよ」 (5ページ目)
「チームとして非常に不本意なパフォーマンスだったと受け止めています。中団グループはかなりの接戦になっていて、ちょっとしたことで順位が入れ替わりますが、今回はその範疇以上に(パフォーマンスが)沈んだというのがチームの受け止め方です。
原因がエアロなのか、タイヤなのか、メカニカルグリップなのか......。何がこういう結果を招いたのかということをチームとして解析して、次のレースに臨まなければならないという話になりました」
開幕前から一歩一歩前に進んできたトロロッソ・ホンダだが、結果だけを見れば今回は一歩も二歩も後退してしまったようにも見える。しかし、上海で直面した予想外の問題と向き合い、その理由を解明できたのなら、チームとして大きく前進することができる。
「結果だけを見れば後退しているように見えても、悪いところが見えたというのは、その原因をきちんと理解できれば一歩前に進むことになると思います。(チーム代表のフランツ・)トストさんからは『バクーまでにすべて解析して全部理解しろ!』っていう号令が出ていました。
バーレーンではあれだけのパフォーマンスがあったわけですから、あれがなぜよかったのかということと、今回はどこが悪かったのか、どうすればバーレーンのようなパフォーマンスを発揮できるのかをこれからがんばってしっかりと理解し、挽回していい結果につなげていくべきことだと思っています」(田辺テクニカルディレクター)
一歩下がって二歩進む。次のバクーでそんな歩みができるかどうかは、ここから約10日間の努力にかかっている。
◆J・バトン新連載。いきなり「ホンダ1・2位」を演じた驚異の適応力>>>
◆中団のトップ候補にトロロッソ・ホンダが浮上。アロンソは逆襲を誓う>>>
5 / 5