2018.03.01

買える怪物「ホンダNSX GT3」は、
今季GT300で大暴れするか

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 開幕まで約1ヵ月に迫った2018年のスーパーGTシリーズ。今年は元F1ドライバーのジェンソン・バトンや小林可夢偉がGT500クラスにレギュラー参戦することもあり、例年以上に注目を集めている。また、同時にGT300クラスも話題が多く、近年まれに見る激戦となりそうだ。

Modulo Drago CORSEのホンダNSX GT3 そのGT300クラスで大きな注目を集めているのが、ホンダが新しく導入したマシン「NSX GT3」である。

 NSX GT3は2017年2月に発売が開始されたホンダのスーパースポーツモデル「NSX」をベースにして製作されたレーシングカーだ。同じNSXの名前を冠していても、GT500クラスに参戦している「NSX-GT」はスーパーGTに参戦するために専用設計・開発されたもので、もちろん車両を購入することはできない。だが、それに対してNSX GT3は国際自動車連盟(FIA)が定めた『FIA GT3規格』に準じ、市販車をベースに製作されたレーシングカーなのだ。

 このFIA GT3車両の最大の特徴は、「完成したレーシングカーを誰でも購入することができる」という点だろう。イチからマシンを開発・改造する必要がなく、初期費用こそかかるものの全体のコストが抑えられるので、世界各国のプライベーターチームに大人気だ。

 現在では、ニュルブルクリンク24時間レースやデイトナ24時間レースなど世界各国の耐久レースをはじめとしたスポーツカーレースで、同規定をもとに製作されたマシンが活躍。日本ではスーパーGT(GT300クラス)、スーパー耐久(ST-Xクラス)、スーパーカーレースシリーズでFIA GT3マシンでのエントリーが可能となっている。

 さらに今年8月、鈴鹿サーキットで新たに開催される「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」にも、国内外の有力チームがFIA GT3マシンで参戦する。もちろん、今回紹介するNSX GT3もこの鈴鹿で走る予定だ。