マクラーレン・ホンダのラストラン。最後くらいは笑顔で終われるか? (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 コンストラクターズランキング8位のハースとは19点差があり、9位のマクラーレン・ホンダが逆転するのは容易ではない。上位勢に何事もなければ6位以上に入ることは難しく、7位では6ポイントしか手にすることができないからだ。

 それでも、マクラーレン・ホンダとして歩んできた3年間のすべてを引き出し、集大成を見せることには意味がある。

 シーズン後半戦を迎え、マクラーレン・ホンダとしてのポテンシャルは確実に上がってきた。しかし、セットアップ、信頼性、レース戦略、そのすべてが完全に揃ったレースはまだない。それをなんとか最終戦で見せてもらいたい。

 長谷川総責任者は語る。

「(コンストラクターズで)ハースを抜いて......と言いたかったところですが、19ポイント差があるので厳しくなってしまいましたよね。でも、できるだけ1ポイントでも多く獲りたいという気持ちに変わりはありません。パフォーマンスとしてはポイントを獲ることができるレベルになっていると思いますが、やはり信頼性の問題がすごく大きいので、まずはきちんとレースを終えるということですね。それを目標にしていてはいけないし、あまり声高に言いたくはありませんが、2台揃ってきちんとポイントフィニッシュで、実力を発揮しきって終わりたいと思っています」

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