マクラーレン・ホンダ最後の鈴鹿へ。連続7位は「激走」の予兆なのか (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 しかし、今週末に迫った日本GPの舞台鈴鹿サーキットは、世界屈指の難コースだ。それはドライバーにとってのみならず、マシンにとっても同じことで、空力、メカニカル、パワーとすべての要素が試される。

「鈴鹿はもちろんパワーは重要ですけど、すべての要素が求められるタフなサーキットです。現実的に考えれば、我々の得られるポジションというのはトップ3に次ぐ位置、つまり7位・8位だと思っています。それをレースできちんと達成することが、まずは我々の目標です。去年は他のサーキットに比べて鈴鹿だけマシン挙動が悪く苦戦しましたが、今年のクルマはそこまでひどくはないと思いますから」

 マクラーレン・ホンダとして最後の鈴鹿――。そこでチームは実力のすべてを引き出すことができるのだろうか。

 シンガポールGPのスタート直後にリタイアしたアロンソは、絶好のチャンスを逃したことに対して「運命だと思う」と言った。

「僕はどんなものごとも起こるべくして起こるものだと思っている。何かが起きるときには、その背景にはそれなりの理由があるものだ。あそこで表彰台を逃したなら、もっといいタイミングがいつか訪れるからなんじゃないかと思う」

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