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マクラーレン・ホンダ最後の鈴鹿へ。
連続7位は「激走」の予兆なのか (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 一方で、パワーの有無が表れる最高速はザウバーと最下位を争う。しかも、レッドブルがTウイングを外すなどして313km/hから319.9km/hまで伸ばしたのに対し、マクラーレンは予選モードのパワーで309km/hから313.3km/hに伸びただけ。つまり、2本のストレートは犠牲にしてダウンフォースをつけ、高速コーナーで稼ぐ戦法だった。

「以前から申し上げているとおり、スパとモンツァの後はだいたいこのくらいのポジションで戦えるだろうな、というのは思っていました。今の我々の実力からすればいい結果だったとは言えると思いますが、これがもともと我々が目指しているところではないので、手放しで喜ぶことはできないということです」(長谷川総責任者)

 しかし、アロンソ車の金曜から土曜の推移に見えるように、マクラーレン側のアップデートがうまく機能しているのかいないのかはっきりしないようでは、その肝心の空力に不安が残る。アロンソは言う。

「昨日はよかったのに、今日はあまりよくなかったんだ。本当に僕らが正しい方向に進んでいるのか、まだこれから分析をする必要があると思う。それをもとに、これからさらにアップデートを投入して、来年に向けた知識を蓄積していかなければならないと思う」

 アロンソは決勝でもキレのある走りができず、中団グループに埋もれたまま11位でレースを終えている。

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