驚異の集中力で予選5位。激走アロンソはインディ500で勝てるのか (3ページ目)
「ファンがガレージばかりか、ピットロードにもいるというのは、僕の知っている世界とまったく違う」と驚くアロンソだったが、戸惑いながらも、フェンス越しにファンにサインをしていた。
プラクティスが始まると、F1とはまったく異なるフォーミュラカーにも、インディアナポリス・モーター・スピードウェイという特殊な性格のオーバルコースにも、アロンソは素早く順応している。その様子は「物見遊山や金目当ての参戦ではなく、1回の挑戦で本気で勝ちにきている」ことを強く感じさせた。
「習得に数年かかると言われるノウハウだが、自分はそれらを1週間とか10日間で身につけなければならない」とアロンソ。与えられた時間が短いことを十分に理解し、オーバル走行のマスターに極めて貪欲な姿勢を見せ続けている。午前中はホンダがインディアナポリスに持つシミュレーターに乗り、正午から6時まではコースを走行。これを予選後のプラクティスまで8日間、続けた。
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