レクサス優位予想の今季スーパーGT。
日産、ホンダの反撃はあるか

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 いずれにしても、エンジンに関してはパワー競争が激化しているなかで耐久性の向上も求められており、その出来がレースの結果を大きく左右することになるだろう。

 これらのレギュレーション変更により、各メーカーとも新しいマシン開発に着手している。レクサスは新型車種である「LC500」をベースにマシンを用意し、ホンダは今年2月から発売開始となった新型「NSX」がベース、日産は大きくマイナーチェンジされた「GT-R」をベースに参戦車両を開発してきた。

 3社ともに昨年11月にはマシンをお披露目し、それぞれテスト走行を開始。冬の間は各メーカーが独自の日程でテストをしていたために全体の位置関係が掴めなかったが、3月に岡山国際サーキットと富士スピードウェイで行なわれた公式合同テストで、だいたいの勢力図が見えてきた。

 3月18日~19日に行なわれた岡山国際サーキットでの今季最初の公式合同テスト。GT500クラスは参戦全15チームが参加した。

 ここで速さを見せたのは、LC500を導入したレクサス勢だ。2日間で合計4回のセッション(走行枠)が設けられていたが、そのすべてでレクサスのマシンがトップタイムを記録。また、3月25日~26日の富士スピードウェイでの公式合同テストでも、25日のセッションでは午前・午後ともに上位5台がすべてレクサス勢という結果になった(26日は降雪により走行中止)。

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