フェルスタッペン、オコン、バンドーン。F1にやってきた世代交代の波 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 そして2014年のユーロF3で、そのフェルスタッペンを制して王者となったのが、20歳のエステバン・オコンだ。翌年にはGP3に昇格してここでもタイトルを獲得し、メルセデスAMGとルノーによる争奪戦の末、2016年後半戦にメルセデスAMG配下のマノーからF1デビューを果たした。

 昨年は出場した9戦すべてで完走を果たし、フォースインディアやルノーでのテストでもエンジニアから極めて高い評価を得た。その結果、2017年はランキング4位のフォースインディアへと移籍する。フェルスタッペン以上と目されるオコンの走りにも期待が集まる。

 2015年にGP2で圧倒的な速さと強さでチャンピオンに輝いた24歳のストフェル・バンドーンも、2017年、ついにフル参戦デビューを果たす。

 昨年のバーレーンGPではフェルナンド・アロンソの欠場を受け、金曜の朝に現地に駆けつけてそのままF1デビュー。予選ではジェンソン・バトンを上回り、決勝では10位に入賞するという離れ業をやってのけた。極めて冷静沈着な優等生ぶりにはチームの誰もが感心しており、すでにルーキーという雰囲気ですらないバンドーンがアロンソ相手にどんな走りを見せるのだろうか。

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