フェルスタッペン、オコン、バンドーン。F1にやってきた世代交代の波 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

「お金がなければレースをすることができないのは事実だし、否定はしない。だけど、お金で勝利を買うことはできない。いくらお金があっても、ステアリングホイールを左へ右へと切って速く走ることができなければ、レースに勝つことはできないんだ。スーパーライセンスポイントが40なければ、F1に参戦することは許されない。

 僕はそれを実力で手に入れるために多大な努力をしてきたし、実際にユーロF3で戦い、圧倒的な速さを見せ、タイトルを獲ってここまでやってきた。でなければ、たとえお金があってもここに辿り着くことはできないからね」

 周囲の目を気にして結果を焦る様子もない。

「ウイリアムズは僕に対して、1年を通して成長することを期待してくれていて、これは長期的なプロジェクトだ。最初から結果を焦る必要はないし、ラップごと、レースごとに一歩ずつ成長していきたいと思っているよ」

 あのマックス・フェルスタッペンも、17歳でユーロF3からF1へ飛び級デビューを果たして世間をあっと言わせたうえに、際立つ走りで実力を認めさせた。そのフェルスタッペンでさえ成し得なかったユーロF3タイトルを引っさげてのF1昇格を果たすストロールは本物かどうか? いろんな意味で"大物"といえるルーキーに注目したい。

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