フェルスタッペン、オコン、バンドーン。F1にやってきた世代交代の波 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 それ以外にも、2016年にはモナコGPで最速の走りを見せ、マレーシアGPでは勝利を収めたダニエル・リカルド(27歳/レッドブル)がいる。また、やや年齢は上だが 2015年ル・マン王者のニコ・ヒュルケンベルグ(29歳)はルノーへ移籍し、自身初めてワークスチームでF1を戦う。まだ表彰台はないものの、フォースインディアでエンジニアから極めて高い評価を得てきた彼がどのような走りを見せるのか楽しみだ。ザウバーとフォースインディアで計7度の表彰台を手にしてきたセルジオ・ペレス(27歳)も、速さを増してきたフォースインディアのエースとしてさらなる飛躍を見せるだろう。

 キミ・ライコネン(37歳/フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(35歳/マクラーレン・ホンダ)、フェリペ・マッサ(35歳/ウイリアムズ)の世代から、ルイス・ハミルトン(32歳/メルセデスAMG)、ベッテル(29歳/フェラーリ)の世代、そしてさらに若い世代へ......。2017年のF1には世代交代の波が押し寄せ、それに抗(あらが)おうとするトップドライバーたちとの戦いが激しさを増しそうだ。

(6)父親は大富豪。鳴り物入りで超大型ルーキーがF1デビュー

 2017年にF1デビューを果たす新人は、ひとりしかいない。しかしこのひとりが、いろんな意味で「大物」だ。

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