ホンダF1総責任者「いい加減にしろ!と言われる前になんとかしたい」 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 ジワジワと差は縮まっているし、『よくなってきてるよね』というみなさんからの声はうれしいですけど、やっぱり戦える場に行かないと。そうじゃなきゃ、やっている意味がありませんから。そのためにはまだ2秒速くならなきゃいけない。そういう世界ですからね......。このままコツコツやっていたんじゃ、厳しいなと思いますよ」

―― マシンがいきなり飛び抜けてよくなることは想像しにくいということでしたが、そうなると、今季がQ3のレギュラー定着でしたから、来季の現実的な目標としては表彰台というところになるのでしょうか。

「そうですね、そこを狙うべきだと思います。今の段階で『表彰台を獲れます』とはとても言えませんけど、そのレベルを目標として掲げています」

―― 現実的に考えると、いきなりメルセデスAMGに追いつくというのは難しいのでしょうか?

「いや、そんなことはないと思います。ただ、一番わからないのは、彼らがどのくらい進化してくるかということです。PU(パワーユニット)に関して言えば、今開発しているものがちゃんとうまくいけば、彼らに追いつけると思います。ただ、彼らが今のレベルから想定以上に大きく進化してしまうと、また差が広がってしまいますから。

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