ホンダF1総責任者「いい加減にしろ!と言われる前になんとかしたい」 (4ページ目)
―― チーム組織としては、トップに挑戦するための準備は整ってきているとお考えですか?
「まだまだです。我々ができていないところというのは、(他メーカーに比べて開発の)スタートが遅かったという時間的な問題が一番大きかったんです。ですから、チームとして根本的に何かが足りないとかいうふうには思わなかったし、時間が足りないのをキャッチアップできる力があるかどうかということ、そしていかに速くそれをできるかということが問題でした。F1チームとして適切ではないということではなくて、この(準備期間の短さゆえに後れを取っているという)状況を打開するためには、技術もそうですし、人もそうですし、時間も予算もまだまだ足りないということです」
―― 組織としてはその力はあるけど、限られた時間のなかで追いつくためには、何か大きなものが必要ということですね。
「そうですね、それが苦しいところですね。もちろん、言い出したらキリがないんですが、時間も予算も人も......天才が一番ほしいかな(苦笑)。我々は普通のスピード以上の速さで開発をしていますし、メルセデスAMGよりも明らかに進化の速度は速いと思います。彼らは2014年を迎える前に4年間なり開発していたと聞いています。しかしこの差を一気に抜き去らなきゃいけないわけで、そのためにはこういう人(ウサイン・ボルトの真似をする)が必要ですよ。
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