2015.03.25

【MotoGP】36歳・ロッシが語り尽くした
「この先何年も走り続けたい」

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira photo by YAMAHA MOTOR RACING

 2015年の開幕戦、カタールGPがいよいよ今週末に迫った。今シーズンのMotoGPは、死角のない強さで3連覇を狙う22歳の王者マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)や、過去二年の不調を払拭し、プレシーズンテストから万全の体制で準備を整えてきたホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ MotoGP)、また、ニューマシン・デスモセディチGP15を投入して2007年以来の圧倒的な速さを甦(よみがえ)らせつつあるドゥカティ勢、そして4年ぶりの復帰を果たしたスズキ陣営など、見どころはもりだくさんだ。

 一方、1997年に125ccクラス(当時)でチャンピオンを獲得して以来、合計9回(125cc、250cc、500cc各1回、MotoGP6回)の王座を獲得し、天才の名をほしいままにしてきたバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)は、先月、36歳の誕生日を迎えた。チャンピオンのマルケスとは14歳の年齢差だが、昨年のランキングは2位。今年のプレシーズンテストも、高いモチベーションで準備を進めてきた。

36歳になった今季も衰えぬ速さを見せているバレンティーノ・ロッシ 開幕前のテスト日程をすべて終え、シーズン緒戦までカウントダウンとなった現在、そのロッシにインタビューを行なう機会を得た。開幕前の心境や今季のヤマハ勢の戦闘力など、訊いてみたい項目は山のようにあるなかから、まずは2月に2回行なったセパンテストと、つい先ごろのカタール、ナイトテストを終えた現状での感触を訊ねてみた。

「いいテストができたと思う。セパン、カタールともに、一発タイムもレースラップもまだ完璧というほどではないけれども、着実にバイクの改善を進めることができたのは、最も重要な要素だろうね。トップ10を占める選手はいずれも強力で、タイムもかなり接近することになると思う。だから、彼らの前を走るためには、あらゆる意味で100%でなければならないだろうね」