2015.03.17

【F1】マクラーレン・ホンダは「周回遅れ」ではなく「2週遅れ」!?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 2015年3月15日午後3時37分、マクラーレン・ホンダのマシンが、開幕戦オーストラリアGPのスターティンググリッドについた。しかし、コンパクトで美しかったはずのリアカウルには不格好な湾曲(わんきょく)が加わり、フロアにはいかにも応急処置といわんばかりの排熱口を開けた跡もある。

 マシンもパワーユニットも、本来のポテンシャルを引き出せないまま、マクラーレン・ホンダはオーストラリアGP決勝に臨むことを余儀なくされていた。

 ピットガレージからグリッドへと向かう途中、フェルナンド・アロンソの代役で出場したケビン・マグヌッセンのマシンから白煙が上がってコース脇に止まり、1周も走ることなくリタイア。もう1台のジェンソン・バトンのマシンも完走はしたものの、トップのメルセデスAMG勢から3.5~4秒落ちのペースで、2周遅れの11位だった。

開幕戦オーストラリアGPで11位完走だったマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトン 開幕戦オーストラリアGPを控えた木曜夕方、新井康久F1総責任者ら数名のホンダスタッフが、マクラーレンの面々とともにコースを歩きに出かけた。昨年から何度もF1の現場を訪れていた新井だが、コースを歩くのは初めてのことだった。路面や縁石を自分の目でチェックし、新生マクラーレン・ホンダとしての初戦がいよいよ始まると実感したことだろう。

「我々は信頼性を確保するために性能を犠牲にしません。テストの途中で入れたものには、対策が十分に間に合っていないパーツもあって、課題はありました。我々の経験不足もあるし、軽量なパッケージにするために最後まで攻めた結果、『これはなかったかな』という要素もありました。しかし、開幕戦までの10日間で、さくら(研究所)で課題をすべて潰し込んで、新仕様を確認しています。問題が出るとは思っていないですし、自信もあります」