【F1】盛況?ガラガラ?現地発、韓国GPの実態レポート
4年目の韓国GPが開催され、レッドブルのベッテルが勝利し、王座へまた一歩近づいた。
韓国GPについて、巷では「観客席はガラガラ」「とんでもない僻地(へきち)」「ラブホテルに宿泊」などという報道も散見される。だが、実際に韓国GPを訪れてみると、そんな声に違和感を覚えずにはいられない。実際にサーキットのある霊岩(ヨンアム)を訪れた者の目で見た事実を伝えたい。
優勝はベッテル(レッドブル/写真中央)。2位にライコネン(左)、3位にグロージャン(右)とロータス勢が続いた
■観客動員数はヨーロッパでのレースと同水準
決勝のスタートを前に、ヨンアムのコリア・インターナショナル・サーキットには少しずつ観客が増えてきた。そして決勝が始まる午後3時になると、1万6000人収容のグランドスタンドはほぼ満席。曲がりくねったセクター2のアウト側に連なる観客席もそのほとんどがいっぱいになった。
主催者が発表した日曜日の観客動員数は7万9057人。これはドイツGPなどヨーロッパでのグランプリとほぼ同水準の数字だ。こうしたイベントの公式発表では"水増し"が付きものだが、スタンドの埋まり方を見る限り、その数字は水増しされたものではないと感じられた。席が埋まっている観客スタンドの様子はテレビ中継でもF1マシンの背景にしっかりと映っていたはずだ。
1 / 5