2013.10.01

【F1】小林可夢偉は来季シート争いに割って入れるか?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki photo by Yoneya Mineoki

 まだ6戦を残している2013年シーズンのF1だが、すでに2014年のシート争いが激化している。その中に日本人ドライバーはいかに加わっているのだろうか。そして、日本人ドライバーの復活、小林可夢偉のF1復帰の可能性はどれほどあるのだろうか。

今シーズンはフェラーリ・ファミリーの一員としてWEC(世界耐久選手権)に参戦中の小林可夢偉■2014年はトップチームのシートが大きく入れ替わる

 来季シートを巡る”ストーブリーグ”のキーマンは、キミ・ライコネン(ロータス)とレッドブルだった。

 トップチームであるレッドブルのマーク・ウェバーが6月に引退を表明したことで、プラチナシートとも言えるその空席の後任選びに注目が集まった。当代きってのトップドライバーと目されるライコネンとレッドブルは交渉を進めていることを公言し、2014年に向けてF1界はトップチームのシートが大きく入れ替わる可能性が高くなった。

 しかし、レッドブルは9月に入って自社育成ドライバーであるダニエル・リカルド(トロロッソ)の昇格を決めた。ライコネンは「夏休みに入って、レッドブルからの連絡がなくなった」と語り、交渉はレッドブル側から打ち切った形になった。王者セバスチャン・ベッテルとライコネンの両立が難しいと見た判断とも、ベッテルによる拒絶とも言われており真相は定かではないが、レッドブルがベッテルを中心とした体制継続を選んだことに違いはない。

 行き場を失ったライコネンは、フェラーリとの交渉を進めた。2012年のF1復帰以来、ロータスとライコネンは良好な関係を築いており、ロータス側も残留を望んでいたが、「今チームが抱えている問題が解決しない限り、交渉をするつもりはない」とライコネンは明言。ライコネンはエンジン供給元であるルノーのワークス体制を望んでおり、その交渉が遅々として進まないロータスに、最後は三行半(みくだりはん)を突きつけた格好となった。