2013.09.10

【F1】熱狂の表彰台。フェラーリが地元で見せた勝利への執念

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 レースが終わると同時に群衆がコースになだれ込み、モンツァサーキットの長いメインストレートはあっという間に熱狂するフェラーリファンで埋め尽くされた。

そのほとんどが真っ赤なウェアやキャップで身を包み、跳ね馬の旗を打ち振る。巨大なロゴの横断幕まで登場した。優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)には、表彰台の下を埋め尽くした群衆から容赦ないブーイングが浴びせられる。

表彰台におしよせたフェラーリのティフォージ(熱狂的なファン)が、2位のアロンソを祝福した イタリアGPはフェラーリのためのグランプリ。

 ベッテルは苦笑いしながらも、表彰台から見えるその壮観な光景に、あらためてフェラーリの存在の大きさを感じた。

 この週末、華やかな地元グランプリを迎えたはずのフェラーリだったが、彼らの身にはなぜか災難が降りかかった。

 夏休み頃から囁(ささや)かれ始めたフェルナンド・アロンソとチームの不仲説が、ここに来て再燃。モンツァのパドックでは「アロンソがマクラーレン移籍を考えている」との説までまことしやかに囁かれるようになった。