【競馬予想】オークスで女王の座に就くのは? その可能性が高い馬を示す「3歳牝馬ランキング」 (2ページ目)
1位は、エンブロイダリー。桜花賞で戴冠を遂げて、前回の3位から一気に1位に立った。
吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「桜花賞の1週前のフォトパドックでは、体重からすると線の細いシルエットが気になりましたが、桜花賞当日のパドックでは長距離輸送がありながらも、線の細さは気になりませんでした。それが、結果にも出たのでしょう。
立ちつなぎで速い脚が使え、高速馬場のGIIIクイーンC(2月15日/東京・芝1600m)で強い競馬を見せたことから、馬場渋化がどうかと思っていましたが、鮮やかな勝利。1分33秒1という勝ち時計からして、思ったより馬場が悪くならなかったことがよかったのかもしれません。
発馬ではうまく出られませんでしたが、流れからすれば、それが奏功。馬込みでしっかり我慢し、狭いところを割ってきた内容は高く評価できます。
オークスでも、桜花賞で見せたときのように折り合えれば、距離の心配はありません。クイーンCのような正攻法の競馬も可能でしょう。時計の出やすい舞台設定になれば、スピードの絶対値で二冠達成の可能性も高いと思います」
伊吹雅也氏(競馬評論家)
「5月11日終了時点の本賞金は1億9527万円。JRAに所属する現3歳世代の牝馬としては単独トップ。牡馬を含めても、ミュージアムマイル(2億5410万円)に次ぐ単独2位となっています。
ちなみに、エンブロイダリーはシルクホースクラブの所属馬で、募集総額は3000万円でした。デビュー前の段階で素質の高さを見抜いていた出資者の皆さんは、本当にお見事ですね。
オークスは基本的に重賞ウイナーが強いレース。JRA重賞において1着となった経験がない、かつ父がキズナ、ゴールドシップ以外の種牡馬だった馬は、2020年以降に44頭いたものの、すべて4着以下に敗れています。
現3歳世代の牝馬でJRA重賞を複数回勝っているのは、このエンブロイダリーだけ。今回も無理に嫌う必要はないでしょう」
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