【競馬予想】大波乱もある天皇賞・春は穴党の出番 人気落ち実力馬2頭が高配当を演出か (2ページ目)
「前走のGII日経賞(3月29日/中山・芝2500m)12着大敗によって、下馬評をかなり落とした印象ですが、日経賞の勝ち時計は2分36秒1。その遅いタイムからもわかるとおり、当日の馬場はやや重発表以上に悪かったです。
実際に勝ったマイネルエンペラー(牡5歳)と2着チャックネイトは、ともに道悪巧者。ディープインパクト産駒で、乾いた馬場が合う同馬にとっては、不向きでした。この敗戦は度外視していいと思います。
それに、今回の舞台となる京都競馬場は4戦2勝と相性がいいコース。3走前のGII京都大賞典(10月6日/京都・芝2400m)でも、骨のあるメンバー相手に勝っています。加えて、この時の勝ち時計は2分22秒9。秋の京都開催では、過去10年で最速タイです。
鞍上の北村友一騎手も『軽い馬場で(直線が)平坦なのは(この馬にとって)一番いいのでは』と、逆襲への手応えを感じているようでした。週末の天気はよさそうですし、高速馬場になれば、上位争いに加わってもおかしくありません」
太田記者が推奨するもう1頭は、前走のGII阪神大賞典(3月23日/阪神・芝3000m)で1番人気に推されながら4着に敗れたショウナンラプンタ(牡4歳)だ。
「阪神大賞典では、勝ち馬から1秒1差の4着。その数字だけ見たら、完敗と思われるかもしれませんが、鞍上の武豊騎手は悲観していませんでした。逆に、『(阪神大賞典は)少頭数の1枠1番(発走で)の大本命と、難しいレースになった。次の天皇賞・春に向けて、マイナスになるようなレースをしたくなかったので。(天皇賞・春では)前回(自分が)乗ったのを、今回に生かしたい。チャンスがある1頭だと思いますよ』と、大一番へ色気を見せていました。
昨年のGI菊花賞(10月20日/京都・芝3000m)でも、今回1番人気が予想される2着ヘデントール(牡4歳)とはタイム差なしの4着。淀の長丁場となれば、巻き返せると思います。無論、天皇賞・春では8勝を挙げて"平成の盾男"とも呼ばれた名手・武豊騎手の手腕にも大いに期待しています」
激戦必至の長距離王決定戦。前走の敗戦によって人気を落としそうな、実力馬2頭の反転攻勢に注目である。
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