【競馬予想】今年の青葉賞は日本ダービーのトライアルとして注目度アップ 注目は「東京・2400m」に縁がある血を持つ2頭 (2ページ目)
ガルダイアは、半姉にGⅠNHKマイルC(東京・芝1600m)を制したアエロリット、いとこにも同レースを制したミッキーアイルがいる良血。スピードタイプが多い牝系だが、母の父ネオユニヴァースも日本ダービー馬で、ダービーをイメージさせる配合馬だ。
戦績はここまで4戦1勝で、前走の毎日杯(阪神・芝1800m)では2着。勝ったファンダムが上がり3F32秒5という驚異の末脚で差し切ったが、ガルダイアも33秒5でまとめており、評価できる内容だった。
東京競馬場では、10月の新馬戦(芝1800m)で2着に1馬身3/4差をつけて勝利。2戦目のベゴニア賞(東京・芝1600m)では、5番手に控えて3着に入ったように、展開に応じて戦法を変えられる自在性もあるため期待したい。
【対抗はコース実績のある血を持つ馬】
もう1頭はゲルチュタール(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)を推す。同馬の父ブリックスアンドモルタルの産駒は、GⅢサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)を勝ったゴンバデカーブース、地方交流GⅠJBCレディスクラシック(佐賀・ダート1860m)を勝ったアンモシエラなどがいる。
日本ではまだ2世代の産駒しか出走しておらず、芝の1600~2000mの好成績が目立つ。だが、ブリックスアンドモルタル自身は米GⅠBCターフ(芝約2400m)の勝ち馬で、もっと長い距離の適性を秘めていると見る。また、母の父ゼンノロブロイは2003年の青葉賞の勝ち馬で、日本ダービーで2着、ジャパンCで勝利。その産駒サンテミリオンはオークスを制するなど、東京・芝2400mでの実績は十分だ。
ゲルチュタールはその血を受け継ぎ、芝2400mで行なわれた前走のゆきやなぎ賞(阪神)を勝利。勝ちタイムの2分24秒6は、従来の記録を1秒3更新するレースレコードだった。直線に入ってから早めに先頭に立ち押し切る強い内容で、2400mの適性の高さを感じさせた。
以上、今年の青葉賞は、エピファネイア産駒ガルダイア、ブリックスアンドモルタル産駒ゲルチュタールの2頭に期待する。
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