【競馬予想】阪神大賞典は後方の有力馬たちを尻目に好位で運ぶ先行勢2頭にご用心 (2ページ目)
吉田記者がそういった見解を示すのは、有力視される差し勢それぞれに「懸念があるから」でもあるという。
「まず、天皇賞・春につながるという意味では、武豊騎手が騎乗するショウナンラプンタ(牡4歳)に魅力を感じます。1週前の追い切りでは、道中の折り合いが今まで以上にスムーズでした。
ですが、これが実戦でどうか? となると、まだわからないというのが本音。状態は申し分ないのですが、今回は次走を勝つための"試走"と判断したいですね。
また、ワープスピード(牡6歳)は前走より状態を上げてきそうですが、やや時計や上がりがかかったほうがいいパワータイプ。ゴールデンスナップ(牝5歳)も上がりが少しかかったほうがいいタイプで、京都のほうが好相性。今回よりも次走向きです。
ブローザホーン(牡6歳)も体調はよくなっているとはいえ、本質的には時計の速い芝コースには疑問が残ります。いずれも、ここよりは京都で行なわれる本番のほうが向いているように感じます」
こうしたことを鑑みて、吉田記者は今回の前哨戦で激走しそうな先行馬2頭を推奨馬に挙げた。
「1頭目は、サンライズアース(牡4歳)です。
阪神大賞典での一発が期待されるサンライズアース photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る GI日本ダービー(5月26日/東京・芝2400m)4着以来だった2走前のGII日経新春杯(1月19日/中京・芝2200m)では、2番手で運んでヘロヘロになって16着惨敗。これは、重め残りと活気不足が敗因でした。
それが、復帰2戦目となる前走の3勝クラス・早春S(2月8日/東京・芝2400m)では、パドックからスイッチが入って気配が良化。日経新春杯同様、大逃げの馬を追いかける2番手からの競馬になりましたが、今度は勝負どころでモタつくことなく、直線もしっかりと長い脚を使えての2着。その走りは評価できると思います。
ダービーの4着は、向正面でマクる形から2番手を確保して踏ん張ったものですが、ここ最近の行き脚と今回の顔触れなら易々と主導権を握れるはず。勝負どころでマクられずに直線に入れば、大きいストライドを駆使して簡単にバテることはないでしょう。
阪神の内回りコースでは、デビュー2戦目のリステッド競走・すみれS(阪神・芝2200m)を快勝。適度に上がりを要する流れを自らが演出できれば、粘り込みも十分にありそうです」
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