【競馬血統予想】ホープフルSは有馬記念馬レガレイラも制した「出世レース」注目すべき血は? (2ページ目)
ショウナンマクベスはここまで3戦2勝。6月の東京・芝1600mの新馬戦を逃げ切ったあと、GⅢ札幌2歳S(札幌・1800m)は8着と敗れたが、前走の百日草特別(東京・芝2000m)は好位追走から非凡な瞬発力と勝負根性を見せて勝利した。ホープフルSのコースは直線の短い中山競馬場だけに、前めで競馬できるのは強みで、2000mの距離に不安がないのもいい。あまり注目度も高くなく、マークが厳しくなさそうなのも好都合。大駆けに期待だ。
【もう1頭はキタサンブラック産駒】
もう1頭はピコチャンブラック(牡2歳、美浦・上原佑紀厩舎)を推す。父キタサンブラックの産駒ソールオリエンスは昨年のGⅠ皐月賞馬で、母の父ネオユニヴァースも皐月賞馬。さらに母の全兄アンライバルド、いとこヴィクトリーも皐月賞馬と、中山・芝2000mとは極めて縁の深い血統馬だ。
実力もかなりのもので、7月の福島・芝2000mの新馬戦は逃げて2着に7馬身差をつける圧勝。続く前走のアイビーS(東京・芝1800m)は2着と敗れたが、新馬戦とは1000m通過が4秒以上速い流れのなかで最後まで伸び、勝ち馬に一瞬は並びかけた。大きく異なる流れの2レースを、「逃げ」と「2番手から」という異なる競馬で対応できたのは、大きな経験になっただろう。小回り右回りの福島と、直線の長い左回りの東京と、コースも大きく異なる形状だっただけに、初の中山コースも心配なさそうだ。
以上、今年のホープフルSは、リオンディーズ産駒ショウナンマクベス、キタサンブラック産駒ピコチャンブラックの2頭に期待する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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