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【競馬】アイビスSDは軽量馬を狙うのが鉄則 潜在的な千直適性を秘める伏兵の一発に期待 (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku

 カルストンライトオのレコードが更新されるとしたら、3歳牝馬の出走時だと考えているので、今年はその可能性が低いかもしれませんね。

 今回は、実績上位のウイングレイテスト(牡7歳)が初めての千直で最重量の59㎏を背負います。おそらくこの馬が人気を集めると思いますが、僕の経験上、それだけの斤量を背負った場合、この条件をクリアするのは簡単なことではないと見ています。

 また、58kgを背負うジャスパークローネ(牡5歳)も同様です。同馬は斤量が重くなると出脚が鈍くなる傾向があり、勝ち負けに加わるのは容易なことではないでしょう。

 これらのことを考慮すると、斤量55kgで出走できる馬が有利になると思います。

──具体的に注目している馬はいますか。

大西 近走で千直にこだわってレースを使っているマイヨアポア(牝6歳)が気になります。

 同馬の母エバーローズは、千直で3戦3勝という成績を残しました。初めて千直を走った時に54秒0という速いタイムをマーク。その際には、レコードを更新できる素材かもしれないと思いました。

アイビスSDでの勝ち負けが期待されるマイヨアポア photo by Sankei VisualアイビスSDでの勝ち負けが期待されるマイヨアポア photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る その娘であるマイヨアポアにも、この条件での高い適性を感じます。同馬が千直2戦目に記録した54秒7という走破タイムは、今回のメンバーのなかでは2番目に速い持ちタイム(1位はロードベイリーフの54秒6)。単純な時計比較でも上位候補と言えます。

 しかも、マイヨアポアが同タイムをマークした一戦では、ふた桁馬番の馬が上位を独占。そうした状況にあって、同馬は3枠5番という不利な条件を克服して突き抜けました。

 オープン入り後の2戦は結果が出ていませんが、2走前のリステッド競走・ルミエールオータムダッシュ(9着。10月29日/新潟・芝1000m)は極端な道悪馬場が影響したもの。前走のオープン特別・韋駄天S(6着。5月19日/新潟・芝1000m)はおよそ半年ぶりのレースで、12kg増とデビュー以来最高体重での出走。少し太目が残っていたんでしょうね。

 今回のレースに向けては、中間の調整過程も良好。本領発揮が期待できます。後方から差し込みを狙うタイプゆえ、枠順に左右されないのも強みです。

 ということで、アイビスSDの「ヒモ穴馬」には、マイヨアポアを推奨したいと思います。

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