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竹俣紅アナにとっての上半期「GⅠベストレース」と「至高の名局」

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

この記事に関連する写真を見る竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第18回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、将棋界の歴史的な一戦を振り返りつつ、竹俣アナの栗東取材についての感想をうかがった――。

この記事に関連する写真を見る 6月20日、将棋界の歴史が動きました。叡王戦第5局で、挑戦者の伊藤匠七段が藤井聡太八冠に勝利。藤井"七冠"となり、伊藤"叡王"となったのです。

 藤井七冠の強さはもちろんのこと、伊藤叡王の強さ、特に終盤力が光った将棋でした。まさしく"2強時代"の扉が開いたと思います。

 小学生の頃から同い年のライバルとして知られていたおふたりですが、藤井七冠に伊藤叡王が追いつくには時間がかかるだろうと思われていました。

 しかし、伊藤叡王の成長力にはめざましいものがありました。成長の原動力となったのは、ほかでもない、藤井七冠の存在です。

 叡王戦第5局は、おふたりがお互いを高め合う"新しい時代の到来"を知らせる将棋だったと思います。頂点に立ってしまえば、切磋琢磨して、さらなる高みを目指せる相手はいなくなってしまうものですが、藤井七冠のもとには、すばらしい相手が登り詰めてきたのです。

 まだ上半期が終わったばかりで気が早いですが、叡王戦第5局は「2024年 至高の名局」になるのではないかと個人的には思いました。

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