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菊花賞への重要ステップレース、神戸新聞杯の狙い目はコース適性が高い血統を持つ2頭

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by 東京スポーツ/アフロ

 9月24日(日)、阪神競馬場で3歳馬によるGⅡ神戸新聞杯(芝2400m)が行なわれる。

 このレースは、10月22日に京都競馬場で開催されるGⅠ菊花賞(芝3000m)の重要な前哨戦だ。過去10年の菊花賞馬のうち6頭が、このレースをステップに本番でも勝利。さらに5頭が2着、4頭が3着と、10年で馬券に絡んだ30頭のうち半数の15頭がこのレースをステップにしている。

過去3年は中京・芝2200mで行なわれており、今年は4年ぶりの阪神開催。菊花賞を占う上でも見逃せないこのレースを、今回は2013年以降の阪神・芝2400mの成績を基に分析していきたい。

重賞初勝利を狙うサヴォーナ重賞初勝利を狙うサヴォーナこの記事に関連する写真を見る 2013年以降の阪神・芝2400mの種牡馬別成績を見ると、ディープインパクトが24勝と、2位タイ(13勝)のキングカメハメハとハーツクライに11勝差をつけており、以下、ステイゴールドとルーラーシップが10勝で続いている。

そんな中、筆者が注目したいのがキズナだ。まだ出走数が24走と少ないながら6勝を挙げており、勝率は25%、連対率37.5%という好成績。キズナ産駒は、安田記念など"マイルGⅠ"を3勝しているソングラインのイメージが強いかもしれないが、同じキズナ産駒のディープボンドはGⅡ阪神大賞典(芝3000m)、仏GⅡフォワ賞(芝2400m)など芝2400m以上の重賞を3勝。GⅠ天皇賞・春(芝3200m)やGⅠ有馬記念(芝2500m)でも2着に入っており、長距離のGⅠ馬を出せるポテンシャルはある。

 今回、出走を予定しているキズナ産駒はサヴォーナ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)。同馬は春に同コースのアザレア賞を勝利し、前走の信夫山特別(福島・芝2600m)を勝ってここに臨む。重賞のGⅡ青葉賞(芝2400m)こそ6着と敗れたが、芝2400m以上では5戦して2勝2着2回と安定した成績。前走の信夫山特別は約2カ月半ぶりの実戦であり、コース実績と勢いを兼ね備えている。

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