アイビスSDは今年も荒れる 穴党記者が狙いを定めた伏兵3頭の大駆けに期待膨らむ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 今年から平地競走の基礎負担重量が基本的に従来よりも1kg増加。これは一見、平等に増えたように見えますが、ここまでの傾向を見ると、斤量が重い馬にとっては1kg増がより効いている印象を受けます」

 こうなると、今年も昨年、一昨年に続いて波乱が起こりそうな雰囲気だが、そういったなかで狙い目になりそうなのは、どういった馬になるのだろうか。

「まず、このレースは牝馬が強いです。それから、一気に走り抜ける一戦なので、ダートの短距離戦で実績のある馬も面白いと思います。また、千直レースでは馬だけでなく、騎手にも適性があると見ています」

 そう言って、小田記者は3頭の穴馬候補の名前を挙げた。

アイビスSDでの一発が見込まれるサトノファビュラスアイビスSDでの一発が見込まれるサトノファビュラスこの記事に関連する写真を見る「1頭目は、サトノファビュラス(牝6歳)です。前走のオープン特別・福島テレビオープン(5着。7月16日/福島・芝12000m)はおよそ3カ月ぶりのレースで、目いっぱいの出来にはありませんでしたが、大外枠発走から軽快なスピードを披露して見せ場を作りました。

 今回は中1週のレースで、今週の追い切りは軽めでした。それでも、管理する宗像義忠調教師は『前走を使って(体は)できている』と状態については自信を見せていました。

 直線レースは今回が初めてですが、同じロードカナロア産駒のジョーカナチャンが2020年に優勝。問題はないでしょう。祖母が桜花賞2着の快速馬、ロンドンブリッジという血統も魅力です。

 前走のレースでは28kg増での出走でしたが、これは減っていた馬体が戻ってのもの。それが、前走で見せた先行力につながったと思います。今回はさらに期待が膨らみます」

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