エプソムC、人気馬は過信禁物 穴党記者は不発続く4歳馬2頭の巻き返しに期待 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

エプソムCでの激走が期待されるヤマニンサルバムエプソムCでの激走が期待されるヤマニンサルバムこの記事に関連する写真を見る「まず注目したいのが、ヤマニンサルバム(牡4歳)です。

 ここ2戦はいずれも7着に敗れていますが、2走前のGII金鯱賞(3月12日/中京・芝2000m)は、道中で前に壁を作れずにかかり気味でした。前走のGIII新潟大賞典(5月7日/新潟・芝2000m)は、極悪馬場に脚をとられて競馬にならずじまい。それぞれ、能力が発揮できなかった明確な敗因があります。

 3走前のリステッド競走・白富士S(1月28日/東京・芝2000m)では、昇級初戦ながら3着と善戦。しかも、同レースで勝ったサリエラ、2着ドーブネが、その後の重賞でともに3着と好走しています。それらとの比較から、重賞でも通用する下地は十分にあると踏んでいます。

 前進気勢の強い血統背景から、前走から1ハロン距離が短縮されるのも好材料。展開的にも、マテンロウスカイ(せん4歳)やショウナンマグマ(牡4歳)が引っ張る形となって、折り合いもつけやすいです。

 また、前走の敗因となった馬場も、先週の安田記念で証明された東京の水はけのよさを考えれば、多少の雨が降っても極端な道悪にはならないでしょうから、問題はなさそう。好センスの持ち主で、本来は相手なりに動けるタイプ。ここは絶好の狙い目と見ます」

 藤田記者が推すもう1頭は、ルージュエヴァイユ(牝4歳)だ。

「決め手非凡な同馬。こちらも直近2戦はふた桁着順に沈んでいますが、2走前のGIII愛知杯(12着。1月14日/中京・芝2000m)は、馬場と展開が不向きで参考外。前走のオープン特別・メイS(10着。5月20日/東京・芝1800m)にしても、好発で課題のゲートはクリアしたものの、徐々にポジションを悪くして、直線で手応えのない馬たちに挟まれる形になってしまったので度外視していいでしょう」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る