天皇賞・春は京都に戻って「ヒモ荒れ」に注意 穴党記者の期待は過去の激走馬によく似た2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「1頭目は、ブレークアップ(牡5歳)です。前走の阪神大賞典は転厩初戦で、調整も手探りの状況にあったなかで、3着と好走しました。

 4コーナーでは先に抜け出した馬たちにやや離されましたが、直線ではイン有利の馬場にありながら外から猛追。3番人気の5着ディープボンド(牡6歳)をかわし、最後は1番人気の2着ボルドグフーシュ(牡4歳)にクビ差まで迫りました。

 3000m戦は未知の距離でもありましたが、最後までバテることなく、実績馬たちと互角の戦いを披露。その内容は高く評価できると思います」

天皇賞・春での大駆けが期待されるブレークアップ天皇賞・春での大駆けが期待されるブレークアップこの記事に関連する写真を見る 今回は転厩2戦目、さらに叩き2戦目と、プラスに働く材料も多い。

「管理する吉岡辰弥調教師も、『どんな競馬でもできるのが強み。距離が延びるのは、むしろプラスかなと思います』とまんざらでもない口ぶり。転厩2戦目と距離延長で、さらなる前進が見込めます。

 瞬発力タイプではないので、タイトルホルダー(牡5歳)が引っ張るタフな流れも向くはず。好メンバー相手に奮闘しながら、人気落ちしそうな同馬の一発に期待が膨らみます」

「大穴なら」と太田記者が挙げるもう1頭は、サンレイポケット(牡8歳)だ。

「一昨年のGI天皇賞・秋(東京・芝2000m)では、エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアに次ぐ4着に入った実力馬。ただ、持ち賞金が少なく、昨年は出たいレースに出られず、調整に苦労して成績も出せませんでした。

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