フローラSは「荒れる」重賞の代表格 穴党記者が推す末脚秘めた2頭が高配当を演出か (2ページ目)
フローラSでの大駆けが期待されるピクシレーションこの記事に関連する写真を見る そうして、松田記者は激走候補として2頭の馬をピックアップした。
「1頭目は、ピクシレーション(牝3歳)です。中山・芝2000mの新馬戦(1月22日)がなかなか味のある勝ちっぷりでした。直線の坂でグングン加速して、馬群の間を抜けて豪快に差しきりました。
レース後、鞍上の横山武史騎手もその末脚を絶賛。『想像以上のキレ味でした。新馬らしからぬ競馬でした』と賛辞を送っていました。
続く前走の1勝クラス(3月11日/中山・芝2000m)は、1番人気に支持されながら4着。ここで注視したいのは、新馬戦とのラップの違いです。新馬戦では1000m通過が64秒9、前走は同61秒0。4秒近くも差があって、前走では3コーナーで鞍上に促されても、戸惑って加速ができないでいました。
いかにもキャリア1戦という経験不足を露呈した形でしたが、この経験が次に生かされるはず。広々とした東京であれば、じっくりタメた末脚が最後に爆発すると思います。
それに今回は、体調面の上積みも期待できます。過去2戦はすべて馬なり調整でしたが、この中間はさらに踏み込んだ調教を課してきましたからね。
1週前には菊沢隆徳調教師を背にして、美浦ウッドの自己ベスト(65秒8-11秒4)をマーク。最終追いも坂路でビシッと追われて、時計のかかる今の馬場で自身2番目の好時計(54秒8-13秒0)を記録しました。
まさに賞金加算&オークスの優先出走権獲得への本気度がうかがえる仕上げ。展開面と体調のよさがかみ合えば、一発があっても驚けません」
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