マイラーズCは新装・京都のクッションの利いた馬場に合いそうな伏兵2頭の大駆けに要注意 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そこで、大西記者は2頭の穴馬候補をピックアップした。1頭目は、7歳にして今回が重賞初挑戦となるシャイニーロック(牡7歳)だ。

「前走のオープン特別・大阪城S(3月5日/阪神・芝1800m)では8着に敗れましたが、それはペースが厳しかったことに加え、少し距離が長かったことが災いしました。そこから1ハロンの距離短縮は間違いなくプラスですし、自慢の先行力は最後の直線が平坦になる京都コースに替わることで、さらに生きると思います」

マイラーズCでの一発が期待されるシャイニーロックマイラーズCでの一発が期待されるシャイニーロックこの記事に関連する写真を見る 昨年、6歳夏にオープン入りしたシャイニーロック。年末にはリゲルS(12月10日/阪神・芝1600m)で初のオープン勝ちを決めた遅咲きだ。

「7歳になりましたが、中間も栗東坂路を中心に丹念に乗り込んで、状態面に不安はありません。マイル戦の持ち時計は1分33秒台で極端な時計勝負になると不安が残りますが、クッションの利いた新装・京都の、少し時計を要しそうな馬場はピッタリ合いそう。

 強力な同型が不在で、マイペースの逃げも可能。有力どころの差し馬がお互いを意識し合って、仕掛けのタイミングが遅れるようなことがあれば、押しきる可能性は大いにあると見ています」

 大西記者が推すもう1頭は、昨年のGIIスプリングS(中山・芝1800m)を5番人気で勝利したビーアストニッシド(牡4歳)。デビュー以来、ここまで11戦して一度も1番人気になったことがない、典型的な穴馬タイプだ。

「昨年の牡馬クラシックにフル参戦した実力馬。結果としてGIでは距離が長く、本来の走りはできませんでしたが、スプリングSを制しているように底力は今回のメンバーのなかに入っても十分に通用するはずです。

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