皐月賞のヒントとなる「3歳牡馬ランキング」 前回より順位は激動...1位に急浮上したのは? (2ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 2位は、ソールオリエンス(牡3歳/父キタサンブラック)。クラシックとの関連性が低いとされるGIII京成杯(1月15日/中山・芝2000m)の勝ち馬だが、インパクトのある勝ちっぷりが評価された印象だ。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「京成杯では若さを露呈しながらの勝利で、見た目のインパクトは強かったのですが、馬場選択がよく、時計自体は平凡。現段階で克服する課題はたくさんあります。

 しかし、バランスのいい体つきやつなぎのクッション性からすれば、素質の高いキタサンブラック産駒と判断できます。前向きさと一瞬で他馬を置き去りにした瞬発力は世代トップクラス。これからの伸びしろは大きく、皐月賞でどれぐらいの成長を示せるかが楽しみです」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「京成杯は若さを見せながらの圧勝。(海外GIのドバイターフで2着、3着と好走している)ヴァンドギャルドの半弟らしく、瞬発力はかなりのものです。折り合いや距離の課題はありそうですが、ポテンシャルは最上級と見ています」


 3位は、フリームファクシ(牡3歳/父ルーラーシップ)。前回と同じ順位だが、GIIIきさらぎ賞(2月5日/中京・芝2000m)を勝って、ポイントをふた桁に乗せた。

土屋真光氏(フリーライター)
「折り合いに課題があるように見えましたが、きさらぎ賞ではそれをクリアしての勝利。加えて、接戦をモノにしたという点はかなり評価できます。(国内外のGIを制している)半姉ディアドラとは体型も異なり、速い芝にも対応できそう。

 ここ数年、きさらぎ賞組はクラシックで結果を出せておらず、同馬自身、多頭数での競馬が課題として残っていますが、期待のほうが大きいです」

吉田氏
「過剰なファイティングポーズを取ってしまい、きさらぎ賞までは課題を残したままでした。それでもその後は、急激に負荷をかけることなく、ゆったりとした調整過程で好気配。我慢が利くようになっている点は強調材料です。

 適度に柔らかみがあり、フットワークが伸ばせるフォームは好素材の証し。皐月賞での折り合いに、どれくらいの進境を見せられるかに注目したいです」

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