弥生賞を快勝したタスティエーラ「どんな競馬もできる」と陣営はクラシック制覇にも自信 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「タスティエーラは、デビュー前から同厩舎が管理していたGⅠ馬サリオスや、他の準オープン馬など格上馬と一緒に追い切りを敢行。にもかかわらず、『動きはヒケを取らなかった』とスタッフは目を細めていました。

 実はこの馬、DDSPというノド鳴りの症状があるのですが、その点についても陣営はまったく心配しておらず、『現状ではレースに影響していない』と強気な姿勢を見せていました」

 また、陣営はタスティエーラのレースぶりについても、全幅の信頼を置いているという。トラックマンが続ける。

「厩舎スタッフは、『折り合いに問題なく、どんな競馬もできる』ときっぱり。スッと反応して加速するタイプで、『中山競馬場のような小回りコースは合っている』とも話していました。普段は多少神経質な面があるようなので、『その点を十分ケアしながら、本番に向かいたい』とのことです」

 次は、いよいよ本番の皐月賞(4月16日)に向かうタスティエーラ。確かな能力と優秀なレースぶりを武器にして、クラシックでも戴冠を果たすことができるのか、注目である。

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