金鯱賞は例年との違いに注意「穴党記者」はこのレースで結果を出してきたタイプによく似た2頭に白羽の矢 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 大野記者がオススメするもう1頭は、グランオフィシエ(牡5歳)だ。

「こちらも、前走の3勝クラス・迎春S(1月9日/中山・芝2200m)は、スムーズな競馬だったとは言えない内容でした。4コーナーでごちゃついて、包まれた状態で進路を探しながらの競馬となりました。

 それでも、最後はハナ差の勝利。結果的に、仕掛けが遅れた分だけ脚が溜まったのは確かですが、ゴール前で見せた一瞬の脚には重賞レベルのパワーが感じられました。

 これまで、右回りでは反応の遅さを見せる馬でしたが、一時の不振からようやく立ち直ったのか、前走は道中の進み具合がこれまでとは違っていました。本来の状態に戻ったと判断してよさそうですし、今回は得意の左回りに戻るのも好材料です。

 今回、鞍上に坂井瑠星騎手を起用してきたところにも、陣営の意気込みが伝わってきます。3歳時のGIIIラジオNIKKEI賞(福島・芝1800m)14着以来の重賞挑戦とあって人気にならないと思いますが、狙ってみたい1頭です」

 ズバ抜けた存在はいないものの、"曲者"ぞろいとなった古馬の中距離重賞。混戦ムードのなか、ここに名前が挙がった舞台が合う伏兵2頭に注目である。

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