金鯱賞は例年との違いに注意「穴党記者」はこのレースで結果を出してきたタイプによく似た2頭に白羽の矢 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「1頭目は、ヤマニンサルバム(牡4歳)です。2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯(12月11日/中京・芝2000m)、3勝クラスの寿S(1月7日/中京・芝2000m)を連勝して挑んだ前走のオープン特別・白富士S(1月28日/東京・芝2000m)は3着でした。

 好スタートを決めながらも、中団のインに下げてじっくりと脚を温存。そこまでは完璧だったんですが、誤算だったのは最後の直線に向いてから。前に位置していたヒルノダカールが内へ外へとふらふらしていたことで、進路を探すのにひと呼吸置かなければいけませんでした。

 結局、進路が開いてから上がり33秒8の末脚を繰り出して、勝ったサリエラからコンマ2秒差の3着。もし直線での不利がなく、スムーズに仕掛けることができていたら、もっと際どい勝負になっていたはずです」

金鯱賞での一発が期待されるヤマニンサルバム金鯱賞での一発が期待されるヤマニンサルバムこの記事に関連する写真を見る 今回は重賞初挑戦となってメンバーレベルも上がるが、同馬にとっては"コース適性"といったプラス材料がある。

「中京の芝はこれまで4戦4勝。この馬にとっては"ドル箱コース"のようなもの。今回のメンバー相手でも好勝負は可能と見ます。

 前走のように抑える競馬もできますが、逃げる形でレースを進められるのもこの馬の強み。開幕週の馬場は、まさにぴったりの存在です。

 一昨年のギベオン、昨年のジャックドールも、ともに白富士Sからの臨戦でした。今年も前走・白富士S組のこの馬の一発に期待したいです」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る