クラシックの有力候補に浮上したフリームファクシ。陣営も「乗り味が抜群。モノの違いを感じる」と大絶賛

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

2023年クラシック候補たち
第6回:フリームファクシ

 ディープインパクトやキングカメハメハをはじめ、クロフネ、アパパネ、最近ではソダシなど、数多くの名馬を保有してきた馬主の金子真人氏(現在の馬主名義は金子真人ホールディングス)。今年の3歳世代においても、このトップオーナーの所有馬から楽しみな馬が登場している。

 栗東トレセンの須貝尚介厩舎に所属するフリームファクシ(牡3歳/父ルーラーシップ)である。

きさらぎ賞を制したフリームファクシきさらぎ賞を制したフリームファクシこの記事に関連する写真を見る 半姉にGI秋華賞(京都・芝2000m)と海外GⅠのナッソーS(イギリス・芝約1991m)を制したディアドラがいる血統馬で、デビュー戦(10月9日/東京・芝2000m)から注目を集めていた。同レースでは、のちにGIホープフルSで1番人気に推される(結果は5着)ミッキーカプチーノと対戦。惜しくもクビ差で敗れたものの、続く未勝利戦(11月6日/阪神・芝2000m)を後続に2馬身半差をつけて完勝した。

 3戦目の3歳1勝クラス(1月5日/中京・芝2000m)も、単勝1.4倍という圧倒的な支持に応えて快勝。中団の5番手を追走し、直線外から抜け出す危なげないレースぶりで連勝を決めた。

 続いて挑んだのが、GIIIきさらぎ賞(2月5日/中京・芝2000m)。ここでも単勝1.3倍という断然人気となった同馬は、好位2番手につけてレース運んだ。直線を迎えて早め先頭に立つと、馬場の真ん中から抜け出して、最後はオープンファイアの強襲もアタマ差退けて勝利。3連勝を飾って、クラシックの有力候補へと躍り出た。

 評判どおりの活躍を見せて、いよいよクラシックへと向かうフリームファクシ。陣営の評価もすこぶる高いようだ。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

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