大激変の3歳牡馬ランキング。「主役」不在のままクラシックに突入していくのか (3ページ目)

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  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

この記事に関連する写真を見る ドルチェモアと同ポイントで1位となったもう1頭は、ソールオリエンス(牡3歳/父キタサンブラック)。年明けのGIII京成杯(1月15日/中山・芝2000m)を無傷の2連勝で制して急浮上した。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「460kg台のキタサンブラック産駒ですが、前後&上下のバランスがよく、見栄えのする馬体です。つなぎは通常から少し短めで寝気味でも、抜群のクッションがあり、スピード持続力に秀でたタイプと言えます。

 前向きさがありながらも、実戦ではなだめれば我慢が利くタイプ。スローペースで上がりの速い決着となった京成杯は、4角で逆手前になって外に吹っ飛びながらも、立て直すと一気の加速であっさりと抜け出す芸当を見せました。走破時計と上がり時計からすると、レースレベルは決して高いとは言えませんが、そこで見せたパフォーマンスと今後の伸びしろを加味すれば、世代トップクラスと判断していいでしょう」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「昨夏のGIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)が牝馬のワンツーで決まって、現3歳世代の牡馬は層が薄い印象がありましたが、実際に(評判馬が集った)ホープフルSは大波乱の決着に終わって、クラシックの主役はいまだ見えない状況です。

 そんななか、そのホープフルSで3着だったキングズレイン(牡3歳/父ルーラーシップ)を管理する手塚貴久厩舎の陣営が、同馬を比較対象にして『こちらのほうが完成度は上』と話していたのが、ソールオリエンス。京成杯の走りは、その評価どおりのものだったと思います」


 3位にランクインしたのは、フリームファクシ(牡3歳/父ルーラーシップ)。半姉に秋華賞馬のディアドラがいる血統馬だ。デビュー戦こそ2着に敗れたものの、その後は未勝利、1勝クラスと2連勝を飾っている。

吉田氏
「過剰なファイティングポーズをとってしまう面がありますが、レースを使うごとに少しずつ我慢を覚えてきた点は評価できます。ルーラーシップ産駒ながらキ甲が抜け気味で、胴長+脚長のバランスのいいシルエット。心身両面が整ってくれば、パフォーマンスはもっと上がってきそうです。

 それでも、この時期のルーラーシップ産駒にしては、完成度は早いほう。つなぎは長めでストライドが伸びる走法で、加速してから長くいい脚を使える点は、心肺機能の高さを物語っています。過去3戦すべてで川田将雅騎手が手綱をとって、この馬の悪癖をしっかりと直しつつ、いいところを伸ばしている点も強調材料。クラシックへの期待は高まるばかりです」

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