日経新春杯は大荒れか。馬場状態が読みづらいなか、臨機応変に対応できるジョッキー騎乗の2頭に一発の期待 (2ページ目)
日経新春杯での一発が期待されるヴェローナシチーこの記事に関連する写真を見る「まずは、川田将雅騎手が騎乗するヴェローナシチー(牡4歳)が狙い目です。川田騎手は開幕4日間で7勝を挙げましたが、とりわけ芝レースでの立ち回りが際立っていました。馬場傾向もかなりつかめており、ロスの少ない競馬で騎乗馬の末脚をうまく温存できています。ポジショニングや仕掛けのタイミングを含めて、今の中京では一番信頼できるジョッキーと考えていいでしょう。
ヴェローナシチーにはGI菊花賞(12着。10月23日/阪神・芝3000m)以来、2度目の騎乗になりますが、タフな設定となる中京・芝2200mは、同馬にとっても好相性。過去に同じ舞台で行なわれたGII京都新聞杯で2着、GII神戸新聞杯で5着と健闘しています。さらに、荒れた馬場状態を考えれば、なおさら好戦必至です。
3歳限定の重賞とはいえ、2着の実績がありながら3勝クラスの身でハンデは54kg。そこは、かなり恵まれたと見ていいと思いますし、楽しみです」
吉田記者が名前を挙げたもう1頭は、キングオブドラゴン(牡6歳)だ。
「前走のGIIアルゼンチン共和国杯(11月6日/東京・芝2500m)ではいい感じで直線に向きながら、ラチにぶつかるアクシデントがあって18着と惨敗。この中間は調教再審査を受けなければいけない調整過程にありましたが、緩めることなく、しっかりと負荷をかけてきたあたりは、さすが矢作芳人厩舎です。
最終追い切りでは、走路試験を受けたEコースで長めからビシッと追われる内容。陣営の話では、『以前にも(アルゼンチン共和国杯の時と)似たような事象があったので、左回りはよくないのかも』というコメントもありましたが、中京コースに関しては6戦、2着4回、3着1回、5着1回と好相性です。
ハンデも55kgと手ごろ。荒れ&渋化馬場も合うと踏んでいます。しかも、鞍上の坂井瑠星騎手も年初の4日間で3勝と好発進。乗り鞍が多い点も魅力です。ウイニングベルトを見つける可能性は大いにあり、騎乗馬もタフさが生きる舞台で十分に一発を狙えます」
激戦必至の伝統の一戦。ここに挙げた2頭の激走に要注目である。
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