堤礼実アナが改めて振り返る凱旋門賞。「日本馬への期待が薄れることはありません」

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第44回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、堤アナがこの秋最も注目していたGI凱旋門賞について振り返ってもらった――。

 この秋、私が最も注目していたレースは、10月にフランス・パリで行なわれた凱旋門賞でした。

 今年こそ、日本馬の初制覇が見られるかもしれない。そんな期待を持ってレースを楽しみにしていたのは、きっと私だけではないでしょう。

 今年のGI天皇賞・春とGI宝塚記念を圧倒的な強さで制したタイトルホルダーをはじめ、ダービー馬のドウデュース、昨年に続く挑戦となったディープボンド、そしてこの春に海外で重賞を連勝しているステイフーリッシュと、豪華4頭が挑みましたからね。

 私が日本で行なわれるGⅠを見る時は、そのほとんどが『みんなのKEIBA』の生放送中。リラックスしてモニターの前に座っていることはありません。でも、1年に一度、凱旋門賞だけは特別です。私も、完全に一ファンとしてレースを楽しめます。

 今年は佐野瑞樹アナウンサーと連絡を取り合って、「パドックの様子を見ると、(日本馬の)状態がよさそうだね」とか、「雨が降ってきちゃいましたね」などと言い合いながら、自宅のリビングの特等席に陣取っていました。

 観戦のお供はビール、ではなく、紅茶。以前、競馬班のスタッフさんからお土産でいただいたロンシャン競馬場のマグカップに入れ、一層気分を高めました。

 そして、いよいよレース発走。スタート直後から横山和生騎手騎乗のタイトルホルダーが先頭を行く姿を見て、さらにテンションが上がり、「これ、いけるんじゃない?」と、自然に声も出ていました。

 ところが、最後の直線に入ると、期待の日本馬たちが徐々に後退。結果は、タイトルホルダーの11着が最高着順で、日本馬4頭は完敗に終わりました。私自身、例年以上に楽しみにしていただけに、残念な結果だったことは確かです。

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