好メンバー集った天皇賞・秋。穴党記者は東京コースで「一発ある」伏兵2頭に高配当の夢を託す (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 近走の成績は冴えませんが、2走前のGIドバイシーマクラシック(5着。3月26日/UAE・芝2410m)では外から追い込んで、勝ったシャフリヤールにコンマ2秒差まで迫りました。レース映像を見てもわかるように、最後まで脚を使って見せ場十分。中身は濃かったと、評価されてしかるべきでしょう。

 人気はありませんが、地力があるのは確か。狙ってみる価値は十分にあると思います」

 坂本記者はもう1頭、楽しみな存在がいるという。

ノースブリッジです。今年に入ってオープン入り。まだ、重賞はGIIIエプソムC(6月12日/東京・芝1800m)を勝っただけで実績面では劣りますが、ここにきての充実ぶりは軽視できません。

 本来は前でしぶとく脚を使うタイプですが、前走のGII毎日王冠(10月9日/東京・芝1800m)はスタートのタイミングが合わず、後方からの競馬に。それでも、直線では内から脚を使って、勝ち馬にコンマ4秒差の5着に追い込んだ内容には力をつけてきた印象を強く受けました。

 GI初挑戦で、中2週の競馬になりますが、前走を使った上積みは大きそうですし、東京コースでは3勝を挙げているように、しぶとく脚が使えるのは武器。前に行く強力な2頭を見る形で、うまく立ち回ることができれば、馬券圏内に粘り込んでも......。そんな期待が膨らんでいます」

 先行激化の流れのなか、馬場のいい外から抜け出してくるのはどの馬か。いまだ1番人気が勝てない今年のGIにあって、ここに挙げた2頭の激走があってもおかしくない。

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