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好メンバー集った天皇賞・秋。穴党記者は東京コースで「一発ある」伏兵2頭に高配当の夢を託す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)が10月30日に行なわれる。

 過去10年の結果を見ると、1番人気は5勝、2着3回、3着1回と、非常に安定した成績を残している。特に直近3年は、2019年、2020年と断然人気のアーモンドアイが連覇を遂げ、昨年も前評判の高い"3強"で決着し、堅いレースといった印象が強い。

 しかしそれ以前は、伏兵の台頭も頻繁に見られ、3連単ではしばしば好配当が生まれている。2015年にはラブリーデイ、2017年にはキタサンブラックと1番人気が勝利しながら、10万円超え、5万円超えの高配当が飛び出している。

 はたして、今年はどうか。例年にも劣らぬほどの好メンバーが集い、人気どころが絡む決着となっても馬券的な妙味は大いにありそう。実際、スポーツ報知の坂本達洋記者はこう語る。

「今春の3歳牡馬クラシックで上位争いを演じた3歳勢をはじめ、昨年のダービー馬シャフリヤール(牡4歳)に、GI大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)の覇者ポタジェ(牡5歳)など、実力派が集結。アーモンドアイやコントレイル、エフフォーリアらが覇権を争った近年に比べると(出走メンバーの)インパクトは薄いかもしれませんが、凱旋門賞に挑んだタイトルホルダーやドウデュースが不在でも、見応えのあるメンバーが顔をそろえました。

 勢いのある3歳馬、実績のある実力馬が中心になると思いますが、そこに古馬になって本格化を迎えた面々がどこまで割って入ってこられるか。そんなレースの構図が考えられ、穴党の出番も十分にあると見ています」

 坂本記者は続けて「今年一番の見どころ」というレースの展開について触れ、そうした状況のなかで狙えるタイプについて、こんな見解を示す。

「展開的にはまず、激しい先手争いが予想されます。なにしろ、けれん味のない大逃げが売りのパンサラッサ(牡5歳)を筆頭に、そのパンサラッサとGII札幌記念(8月21日/札幌・芝2000m)でしのぎを削って勝利したジャックドール(牡4歳)、先行力が魅力のノースブリッジ(牡4歳)、そして前走のGIIオールカマー(9月25日/中山・芝2200m)で久々に見せ場を作って4着に粘ったバビット(牡5歳)など、前目につけたい馬がズラリとそろいましたからね。

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