皐月賞馬エポカドーロの弟、ジャスティンレオンは「大型で筋肉質。兄とは違うタイプ」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

厳選!2歳馬情報局(2022年版)
第22回:ジャスティンレオン

 GIシリーズがスタートし、盛り上がりを見せる秋競馬。そのなかで、話題の素質馬が次々にデビューしている2歳戦も大いに注目を集めている。

 なかでも、多くのファンから熱い視線を注がれているのは、クラシックを勝っている兄姉を持つ面々である。まもなく初陣を迎えるジャスティンレオン(牡2歳/父ハーツクライ)もその1頭だ。

ジャスティンレオンの半兄、2018年の皐月賞を制したエポカドーロジャスティンレオンの半兄、2018年の皐月賞を制したエポカドーロこの記事に関連する写真を見る 同馬の兄は、2018年のGI皐月賞(中山・芝2000m)を制したエポカドーロ(牡/父オルフェーヴル)。デビュー2戦目で初勝利を挙げたエポカドーロは、続く500万下(現1勝クラス)も勝って、重賞初挑戦となるGIIスプリングS(中山・芝1800m)でも2着と好走した。

 そして、3歳牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞に参戦。7番人気と伏兵の一角だったが、レースでは先頭グループから大きく離れた後方馬群の先頭でリズムよく運んで、3コーナー過ぎから徐々に進出していった。

 4コーナー手前でも前を行く3頭とは大きな差があったものの、直線に入ると馬場の中央から一気に加速。残り1ハロンをきったところで先頭に立つと、そこからさらに脚を伸ばして突き抜けた。

 その後、クラシック第2弾のGI日本ダービー(東京・芝2400m)でも奮闘。ハナをきってレースの主導権を握ると、そのまま直線半ばを過ぎても先頭の座をキープした。そこまで脚色が衰えることなく、二冠達成なるかと思われたが、最後は外から来たワグネリアンにかわされて惜しくも2着に終わった。

 この、クラシックで輝きを放ったエポカドーロの半弟となるジャスティンレオン。栗東トレセンの杉山晴紀厩舎に所属し、現在はデビューに向けて順調に調整を進めているが、間近で見ているスタッフの評価はどれほどのものなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

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