関屋記念は末脚に特化したタイプが優位。騎手の奮起が期待できる伏兵の一発に要注意 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 キャリア16戦のうち、メンバー最速の上がりをマークしたのが13度。末脚に特化したタイプで、今回の舞台設定は間違いなくこの馬に向くと思われます。

 父ハットトリックはマイルGIを2勝した名馬ですが、21戦8勝、2着0回、3着0回、着外13回の成績が示すとおり、勝った8戦以外はすべて掲示板外という極端な馬。エアファンディタもその不器用な面を受け継いでいるのか、成績には波がありますが、ハマッた時の強さには凄まじいものがあります。

 さらに注目したいのは、この馬にイルーシヴパンサーの主戦から降板させられた田辺騎手が騎乗すること。彼にも有力馬から降ろされた意地もあるでしょうし、最大のライバルのことは手の内に入れていますから、どう乗ったら出し抜けられるのか、いろいろと策を練ってくるはずです。

 イルーシヴパンサーが人気を背負って早めに動くようなら、最後の最後まで脚を温存して大外一気を狙う戦法も面白いのではないか、と思っています。

 ということで、鞍上の奮起にも期待してエアファンディタを今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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