「この馬はいいね」と木村調教師。2歳戦初日に登場する注目馬ノッキングポイントの勝算は? (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

「ノッキングポイントについて、木村調教師は『馬体といい、雰囲気といい、この馬はいいね』と同馬への期待を隠さない口ぶり。周囲の評価も、新馬戦は確実に突破できるのでは、という見立てです。馬体重も現時点で470〜480kgと、ちょうどいいサイズ感です」

 素質の高さは間違いなさそうだが、性格面はどうか。トラックマンが続ける。

「スタッフによると、『少しテンションが上がりそうな雰囲気がある』とのこと。もともとこの血統はそういう面を持つ馬が多く、この馬についても『スイッチが入らないようにしたい』と話しています。

 デビュー戦では、『タメの利いた競馬ができれば』とスタッフ。序盤はじっくりと進めて力をタメ、最後の直線でアクセルを踏み込む形が理想のようです」

 母チェッキーノの兄には重賞を2勝し、GⅠ朝日杯フューチュリティSで2着、GⅠ皐月賞で3着となったコディーノもいる。活躍馬の多い血脈ゆえ、ファンの注目度も高い。

 デビュー戦となる2歳新馬(6月4日/東京・芝1600m)では、クリストフ・ルメール騎手が騎乗。期待の素質馬ノッキングポイントは、いきなり同世代のライバルにインパクトを与える走りができるのか、要チェックである。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る