オークスまであと4日。本命なき大一番の行方を見極める「3歳牝馬ランキング」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 4位は、アートハウス。忘れな草賞を圧勝してランクインした。その素質は早くから評価されており、オークスに挑む「新星」として注目度は高まるばかりだ。

土屋氏
「忘れな草賞を同レース歴代3番目に速い時計で完勝。およそ4カ月の休み明けで、やや余裕残しの仕上がりだったことを思えば、オークスではさらなる上積みが期待できます。スクリーンヒーロー産駒と言えば、一昨年2着のウインマリリンと同じ。一気の相手強化となるGIでどこまでやれるか、というところですが、楽しみのほうが大きいです」

吉田氏
「体質がパンとしていないこともあって、ここまでキャリア3戦。トモ腰の甘さが影響しているのか、反応に多少の課題はありますが、忘れな草賞を圧勝したことは評価していいでしょう。今の完成度でも期待値は大きく、大きいストライドや脚の使いどころを考えると、直線の長い東京コースも合っている印象があります」

 5位は、ウォーターナビレラ(牝3歳/父シルバーステート)。桜花賞では番手から踏ん張って、僅差の2着と奮闘した。

土屋氏
「仕上がり早で、重賞勝ちが芝1400m戦のGIIIファンタジーS(11月6日/阪神)ということもあって、一見スピード型のように見えますが、体型的には2400mの距離も問題なさそう。実際、シルバーステート産駒は芝2000m以上の勝率、連対率とも高い数字を残しています。

 母父キングヘイローもディープボンドやイクイノックスがいるように、配合する種牡馬次第で距離の融通性が見込めます。ここまで能力だけでスピード競馬にも対応していたとしたら、オークスで本領発揮となるかもしれません」

 例年にないほどの大混戦で迎えるオークス。ここで評価された馬が上位争いを演じるのか。はたまた、思わぬ馬が戴冠を遂げるのか。激戦必至のレースから目が離せない。

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