オークスまであと4日。本命なき大一番の行方を見極める「3歳牝馬ランキング」 (3ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 2位は、スターズオンアース。桜花賞を勝ったことで一気にポイントを伸ばし、ランク入りを遂げた。気になるのは二冠達成の可能性だが、いかに。

土屋真光氏(フリーライター)
「桜花賞は道中の位置取りがスムーズだったことも大きいですが、最後の直線で内から接触されても怯むことなく、しっかりと最後まで伸びきった点も評価したいところ。臨戦過程がこれまでの桜花賞ではあまり好走サンプルのないパターンで半信半疑でしたが、この結果はホンモノと見ています。

 とはいえ、器用な反面、ダイナミックさに欠ける分、桜花賞前は勝ちきれないレースが続きました。オークスでもその懸念が残ります」

市丸氏
「ここまで6戦して一度も4着以下がナシ。その堅実性は褒めるべきでしょう。近親にオークス馬のソウルスターリングがいるように、オークスで距離の壁があるとも考えにくいです。

 だだし、オークス出走のプレサージュリフト(牝3歳/父ハービンジャー)、ライラック(牝3歳/父オルフェーヴル)、ナミュール、パーソナルハイ(牝3歳/父ディープインパクト)らに敗れているのは確か。1着もあれば、着外もあると思ったほうがいいかも」

 3位は、ナミュール。桜花賞の惨敗で大きくポイントを落として、ランキングも下げた。阪神JF、桜花賞とGIではともに1番人気を裏切ってきたが、気楽な立場となるオークスで反撃なるか。

吉田氏
「桜花賞当日の阪神は、内枠もしくは内を通った馬、さらに先行馬優勢というのが顕著な馬場でした。そんななか、ナミュールは勝負どころから外目を動いて坂上で脚をなくしてしまいましたが、1番人気を背負っていることと馬場傾向を考慮すれば、極端な競馬はしづらいところ。桜花賞の負けに関しては、枠順(8枠18番)がすべてでしょう。

 チューリップ賞や1勝クラスの赤松賞(11月21日/東京・芝1600m)のレースぶりから、世代トップクラスの脚力を秘めていることは間違いありません。前走で見限るのは早計だと思います」

木南氏
「1着から最下位まで1秒4差の大接戦だった桜花賞。結果的に大外枠が痛すぎました。赤松賞のパフォーマンスから、東京は合うと見ています」

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