2022.05.17

オークスでサークルオブライフの巻き返しはあるか。「ホーム」でのレースにアドバンテージは大きい

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Sankei Visual

 最近、競馬において「トラックバイアス」という言葉をよく聞く。

 簡単に言えば、競馬場のコースにおける有利不利のこと。たとえば、開催当初によくあるインコース有利の馬場であれば、「内有利のトラックバイアス」といった形で使われる。

 そして実際、この"トラックバイアス"によって、勝負の行方が大きく左右されることがある。

 今年の3歳牝馬クラシック第1弾、GI桜花賞(4月10日/阪神・芝1600m)がそうだった。

 この日の阪神コースは、極端なトラックバイアスがかかっていて、圧倒的なインコース有利。内枠であるかどうかが、実力以上に勝敗のカギを握っていた。

 現に、桜花賞も馬券に絡んだのはすべて4枠から内の馬。反対に、7枠、8枠といった外枠勢は1頭も馬券に絡めず、6頭中5頭がふた桁着順に沈んだ。

 そんななか、不利な8枠16番からのスタートでありながら、最後の直線でメンバー最速の33秒3という上がりを繰り出して大外から強襲。馬券圏内(3着以内)にあと一歩の4着に食い込んだ馬がいた。

 2歳女王のサークルオブライフ(牝3歳)である。

桜花賞では大外から強襲するも4着に終わったサークルオブライフ桜花賞では大外から強襲するも4着に終わったサークルオブライフ この記事に関連する写真を見る  2番人気に支持されながら、その期待に応えることはできなかったが、主戦のミルコ・デムーロ騎手がレース後、「外枠がきつかった」と語ったとおり、最大の敗因は枠的な不利。内有利のトラックバイアスに泣かされたことは明らかだった。

 となれば、この週末に行なわれる牝馬クラシック第2弾のGIオークス(5月22日/東京・芝2400m)。サークルオブライフは、巻き返しが最も期待できる1頭と言えるのではないだろうか。関西の競馬専門紙のトラックマンが語る。