オークスでサークルオブライフの巻き返しはあるか。「ホーム」でのレースにアドバンテージは大きい

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Sankei Visual

「(桜花賞では)最後の直線で、先行する馬たちをねじ伏せるように外から伸びてきましたからね。結果はコンマ1秒差の4着と惜敗でしたが、今年の桜花賞で一番強い競馬をしたのは、この馬です。桜花賞が終わってすぐ、オークスはこの馬に◎を打つと決めました」

 デビュー2戦目で未勝利を勝ち上がって、そこから3連勝でGI阪神ジュベナイルフィーリズ(12月12日/阪神・芝1600m)を制覇。もともとこの世代では、最上位の実力馬であることは誰もが認めるところだ。

 ただ、3歳になってからGIIチューリップ賞(3月5日/阪神・芝1600m)は3着。先述の桜花賞を含めて2戦とも結果を出せていない。

 そのため、一方では「単なる"ツキのなさ"だけでは片づけられない」とする声もある。今年の3歳世代において「この馬がそこまで抜けた存在ではない」と評する意見も少なくないが、前出のトラックマンはこう反論する。

「チューリップ賞で3着に負けたのは、あくまでも本番を見据えて、試すレースをしたから。それは、後方からの末脚勝負で結果を出してきたこの馬が、あのレースでは好位置をとりにいったことでも明らか。前につけて、どれだけの脚が使えるのか、試したかったのでしょう。

 その結果、先行する形ではそれほどいい脚が使えないことがわかった。ゆえに、桜花賞では後方からの、いつもの競馬をした。

 要するに、チューリップ賞は実力で負けたわけではない、ということ。桜花賞も枠順がすべて。3歳になってからの2度の敗戦は、いずれも説明のつく敗戦で、決して『その程度の実力』などということはありません」

 サークルオブライフのいいところは、折り合い面での不安がほとんどないこと。それはつまり、オークスでは桜花賞から距離が一気に800mも延びることについても、心配はいらないということだ。

 事実、同馬を管理する国枝栄調教師は、桜花賞のレース後にこんなコメントを残している。

「終(しま)いは伸びていたからね。オークスにつながる競馬だった」

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