アメリカジョッキークラブCは、ディープ産駒よりコース適性が高そうな2頭をチェック (2ページ目)
【もう1頭の注目はルーラーシップ産駒】
エピファネイア同様、中山/芝2200mで好成績を残している種牡馬がルーラーシップ。2017年の初出走から49戦で8勝、2着9回、3着4回。勝率16.3%、連対率34.7%、複勝率42.9%は、いずれも勝利数1位のディープインパクトを上回る。重賞は2018年のアメリカジョッキークラブCをダンビュライト、2019年のGⅡセントライト記念をリオンリオンが勝利している。
今年はそのダンビュライトを含め、3頭のルーラーシップ産駒が登録されている。そのなかからアンティシペイト(牡5歳/美浦・国枝栄厩舎)を筆頭に挙げたい。
同馬は昨年8月のオホーツクS(3勝クラス、札幌/芝2000m)を勝ってオープン入り。初めての重賞挑戦となった前走のGⅡアルゼンチン共和国杯(東京/芝2500m)では2番人気に推されたが、道中2番手追走から折り合いを欠いて8着と大敗。今回はそれ以来の出走となる。
オホーツクSでは中団追走からの差し切りを決めており、折り合いがつけば自在にレースを進められるだけに、巻き返しに期待したいところだ。中山では1800mで1勝していて、4戦1勝、2着2回、4着1回。2200mは昨年の湾岸S(3勝クラス)で2着だったが、同レースを勝ったウインキートスはそのあとにGⅡ目黒記念を勝利。4着のクラヴェルもGⅠエリザベス女王杯で3着に入ったように、かなり強い馬が揃っていた。
これまでの全13戦中、右回りでは8戦して3勝、2着4回、4着1回。4着になったレースも勝ち馬と0秒2差と大きくは負けておらず、それらのデータを考えても、やはり中山/芝2200mに合っている馬だ。
以上、今年のアメリカジョッキークラブCは血統面からの好相性が見込まれるオーソクレース、アンティシペイトの2頭に注目したい。
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