北米最大の競馬の祭典、ブリーダーズカップ。馬券が買える3レースで期待の日本馬と海外馬は? (3ページ目)
そして日本時間午前7時20分には、ヴァンドギャルドが出走するBCマイルが発走する。
BCマイルに出走するヴァンドギャルドこの記事に関連する写真を見る ヴァンドギャルドも矢作厩舎の2頭と同じスケジュールで渡米。現地では、今年のドバイターフ(3月27日/メイダン・芝1800m)で2着になった時と同じく、藤原和男助手が孤軍奮闘で調整を行なっている。
ただ、ラヴズオンリーユーと異なり、ヴァンドギャルドの渡米決定はやや"綱渡り"な部分もあった。というのも、今年のBCマイルは出走希望馬が多く、レーティング順から出走枠に入れない可能性もあったからだ。しかし、滞在競馬、平坦、左回りという条件がヴァンドギャルドに適しているという陣営の判断から渡米が決まり、無事に出走にもこぎつけたという背景がある。
11月3日の芝コースでの追い切りには、前日に到着した福永祐一騎手が騎乗。前走の毎日王冠(10月10日/東京・芝1800m)からの前進に手応えを見せていた。前売りオッズでは20倍見当とやや穴馬の評価をされているが、ドバイでも見せたじわじわとした伸びを見せれば、ひと泡吹かせるシーンも期待できそうだ。
目下の1番人気は、ゴドルフィンの英国調教馬スペースブルース(牡5歳)。1300~1400mを主戦場にGⅠを2勝、前走も凱旋門賞当日に行なわれたGⅠフォレ賞(10月3日/パリロンシャン・芝1400m)を快勝している。
だが、3着が日本のオープン特別級のエントシャイデンだったことを考えると、力量差がオッズほどあるようには思えない。加えて、2歳時に1700mのレースは勝ってはいるが、これまでマイルを避けてきたことを考えると、信頼できる大本命というわけではなさそうだ。
むしろ2番人気のモーフォーザ(牡5歳)のほうが西海岸がベースであり、デルマーでの2つを含むGⅡを4連勝ということからも計算が立ちやすい。初勝利を挙げて以降は9戦8勝で、唯一の敗戦は今年の1月、フロリダのガルフストリームパーク競馬場に遠征したペガサスワールドCターフ(ガルフストリームパーク・芝1900m)でのもので、距離も考えれば度外視できる。
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