2021.08.29

人気馬優位の新潟2歳S。穴党記者は例年とは違う馬場状態を考慮し伏兵2頭に白羽の矢

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 2歳世代最初のマイル重賞、GIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)が8月29日に行なわれる。

 過去10年の勝ち馬は1番人気が4頭、2番人気が1頭、3番人気が4頭、4番人気が1頭と、戦前の評価が高かった馬が人気どおり安定した結果を残している。ただし、時にふた桁人気の馬が馬券圏内(3着以内)に飛び込んできて、3連単では2012年の45万円超え、2015年の25万円超えと何度か高配当が生まれている。

 はたして、今年はどうか。デイリー馬三郎の吉田順一記者はまず、今年の人気馬についてこう分析する。

「クリストフ・ルメール騎手が騎乗するアライバル(牡2歳)、川田将雅騎手が手綱をとるセリフォス(牡2歳)が人気を集めそうですが、この2頭の比較ならば、ハービンジャーの血が色濃く、パワー寄りのアライバルより、文句なしの攻め気配を見せているセリフォスに軍配が上がりそう。ただ、両者ともにまだ若さが残っている現状で、全幅の信頼は置けません」

 そして、吉田氏は現在の新潟の馬場状態に触れ、同舞台で力を発揮できそうな馬についてこんな見解を示す。

「オール野芝で施行されている新潟競馬場ですが、今年は速い時計が出る軽い馬場ではありません。春の福島開催を新潟で代替した分、その影響がかなり残っているようです。

 そうなると、直線の長い外回りコースでも、後方からの切れ味一本で台頭するシーンは難しそう。ある程度のポジション取りが必要で、粘り強い末脚を最後まで駆使することができなければ、結果を残せないのではないでしょうか。

 つまり、息の長い末脚を武器とする馬が狙い目となりますが、今年はそのタイプが多く、好位置を確保できるスタート力がモノを言うかもしれません」

 そこで、吉田記者は今回と同じ舞台の新馬戦(7月24日)を圧勝したオタルエバー(牡2歳)を推奨馬に挙げる。

「初陣ではパドックで神経質な面を見せていましたが、レースになると、好スタートから上々の行き脚でハナを奪って、あっさりと逃げ切り勝ち。コリエンテスやプルサティーラなどの評判馬に決定的な差をつけての勝利は、素直に評価していいでしょう。